頭の体操「回文」 ~みんなで楽しむ介護レクリエーション~
介護レクリエーションとして、回文はいかがでしょうか?
私は30代ですので、回文というと「たけやぶやけた」でして。
そして、同時にとんねるずさんが頭に浮かぶくらいなじみがあるのですが。
最近はいかがなんでしょう。
施設の若い介護職の方は知らなかったので、馴染みのない方もいらっしゃるかもしれませんね。
回文とは、「上から読んでも、下から読んでも同じ文章」になる言葉です。
今回は、回文をレクリエーションに取り入れる例をご紹介します。
回文の説明
先ほども書きましたが、「上から読んでも下から読んでも同じ文章」になるのが回文です。
有名どころで言えば、「私負けましたわ」とかでしょうか。
単文でいきなり書いてあると、「何に!?」という感じですが、意味は通じます。
回文になっているかどうかは、ひらがなで書くと一目瞭然。「わたしまけましたわ」
どちらから読んでも「わたしまけましたわ」です。
どちらから読んでも同じ文章でありながら、「意味のある文章」であること。
これが回文の目指すところです。
レクリエーションとしての回文
とはいえ、介護施設の限られた時間で、ご利用者様に回文を一から作成してくださいというのも、難しいお話ですので、レクとして使うときは「穴埋め」にします。
たとえば先ほどの「わたしまけましたわ」を穴埋めにします。
「わ〇しまけ〇〇たわ」
穴埋めを作るときは、真ん中から左と左で分けて、きちんと答えが出るようにすることがコツです。
うーん、言葉にするのは難しい。
要は左と右で、同じ文字を歯抜けにしないという事です。
回文穴埋め例文集
歯抜けにした例文です。
このまま歯抜けだけ出しても難しいので、横に漢字の文章を書いておきます。
- 「わ〇しまけ〇〇たわ」(私負けましたわ)
- 「〇〇やぶ〇けた」(竹藪焼けた)
- 「わる〇こね〇い〇わ」(悪い子猫いるわ)
- 「ぞ〇〇らかう〇」(象からかうぞ)
- 「ね〇んの〇〇いすいか〇のんだね」(値段の高いスイカ頼んだね)
- 「よのなか〇か〇かおかねか〇のよ」(世の中ね顔かお金かなのよ)
あまり歯抜けを多くしないことと、誰でもわかりやすいことに気を配ってみました。
凝った文章の回文は、読むにはとても楽しいのですが、ご利用者様に無理なく楽しんでいただくのが一番ですよね!
歯抜けじゃないひらがな回文
歯抜けを埋めた回答としてお使いください。
という事で上の歯抜け前の回文です。
- 「わたしまけましたわ」(私負けましたわ)
- 「たけやぶやけた」(竹藪焼けた)
- 「わるいこねこいるわ」(悪い子猫いるわ)
- 「ぞうからかうぞ」(象からかうぞ)
- 「ねだんのたかいすいかたのんだね」(値段の高いスイカ頼んだね)
- 「よのなかねかおかおかねかなのよ」(世の中ね顔かお金かなのよ)
歯抜けじゃなくてもひらがなだと難しいですね。
じつは・・・・。
私はこの記事を書くまで、私は「世の中ね、金かお金かなのよ」だと思い込んでいました。
あらためてひらがなにして、回文になっていないことに気づきました。
実際使用した問題文章では「顔」と書いていましたが、きっと口では「金」といってしまっていたと思います。
本当に思い込みって大変ですね!
回文の問題を作成するときには、ひらがなで書いて確かめることを強くお勧めします・・・
他にも!回文のおすすめ活用法
回文に慣れていただくためにも、回文を声に出して読んでいただくのもおすすめです。
声に出して読んだ方が、回文の面白さが伝わりやすいと思います。
毎日の口腔体操の代わりに読んでいただくのも気分が変わってよいですし、声に出すことで元気もわいてきます。
それから、難易度が優しいと感じられる場合は、回文を作成していただくのも面白いでしょう。
回文を作成しなくても、いろいろな回文がありますので、印刷して読んでいただくのもおすすめです。
実際私も、回文の魅力にハマったご利用者様のために、いろいろな回文を問題にして個人で楽しんでいただきました。
「どうやって思いついたのでしょうね。」とか、回文の文章の意味を考えたりとか、話題が広がって私も楽しかったです。
上の「世の中顔かお金かなのよ」は、女性に大うけでしたし、コミュニケーションツールとしてもばっちりです。
(後日、「世の中金かお金かなのよ」と覚えていたエピソードを話したら、「あなたどんだけお金が好きなのよ~」と更にウケました・・。)
回文は、レクリエーションにも、コミュニケーションにもおすすめです。